「ねこと仲良し三人組」

ねことねずみとすずめが仲良しでした。
なぜか? 昔の事ですから、そんな時代もあったんです!
それですから、ねこは、それほど肉食でもなく、草食に近いのでして、というか、こんちゅうを食べてました。
ねずみもこんちゅうばかり食べていて、ときどきお米やら麦なども食べていたようです。
すずめも、こんちゅうやらミミズや米や麦を食べていました。
三人は、同じものを食べていたので、それで、どこにこんちゅうが多いだの、どこそこに行けば、
米や麦が食えるだのを、知った情報を、分け合っていました。
「オレたち、ズッ友でいような! 」
ねこがいいました。
ねずみも、うんとうなづくし、すずめも、うんと返事しました。
そのくらい仲良かったのです。
そんな、ある日のことです。
ねこは、川べりに魚を見つけたのです。小さなフナにすぎないのですが、なかばくさりかけているのに、
ねこには、えたいのしれない、意味不明なくさったにおい、ひどい悪臭がおいしそうなにおいに感じたのでした。
パクリと食べたところ、これまで食べたことのないような、おいしい、とてもおいしいのでした。
それから、ねこは、魚を食べようといつも川べりにいては、魚をねらい続けました。
もう、こんちゅうなんて食べたくないし、米や麦もいやでした。
ある日、友だちのねずみはうまいかなあ?
とか、すずめもどうだろうか?
とか、を思い始めると、
ねこが怖くなってきた。ねずみは、ねこから逃げるようになりました。
すずめも、ねこと同じく、ねこが怖くなりましたので、ねこから逃げるようになりました。
ねこはいいます。
「なあ、逃げるなよ。友だちだろう? 」
けれども、それは口だけで、
ねずみとすずめを食おうと思っていたのです。
ねこは、いいます。
「だまされるより、だましたい」
そう思わないか???
素直に食われればいいんだwww。
友だちだろう???
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